防衛議員連盟で航空自衛隊浜松基地に視察に行ってまいりました。
小田原から3時間のバス移動は行き帰りで約6時間ありましたので、9/1から開会の9月定例会一般質問の調整や準備・原稿作成なども非常に捗りました。また仮通告締め切りでしたので、バスから通告。便利な世の中になりました。
第一航空団司令 熊谷三郎 空将補によるありがたい講義をいただきました。お忙しい中、本当にためになるお話をありがとうございました。
空将補とは、航空自衛隊の相当偉い方です。
冒頭、近隣国の脅威についての説明や、中国の軍事費や戦闘機の配備数が日本の4倍であるという驚愕の事実から、ロシア、北朝鮮、韓国、中華人民共和国、大陸側から見た日本はこのように「邪魔」なんです、と説得力のあるお話が続きました。
陸の平時・警察→有事・陸上自衛隊
海の平時・海上保安庁→有事・海上自衛隊
空の平時・航空自衛隊、空の有事も航空自衛隊
航空自衛隊は空の治安を一手に引き受けてくれていると初めて知りました。
また、太平洋に出る際、船であれば通過することができますが、飛行機は国際法上からも「領空侵犯」となるため、通常の旅客機として識別されない個体は「スクランブル」として行動監視対象となるそうです。
その回数実に年間1000回。
講義の後には質問タイムをいただき、次のような質問をさせていただきました。
Q航空自衛隊配属人数と、パイロットになる割合
幹部、航空学生、防衛大学、候補学生幹部システムが複雑、当初より枠は決めていて100名程度
航空自衛隊に入隊するのは3000人程度 予定枠よりも少ない
Q・スクランブルなどに対応する部隊の勤務体制は。
A・方面という大きさでチームを組んでいる。那覇は守備範囲が広く、緊張が長い。
Q・スクランブルの際の飛行状況について。敵国機は振り切ろうとしたり、おちょくったりしてきたりするのか。その際深追いしたり、放って置いたりはどのように対応するのか。
A・かなり機微に触れる質問。状況に応じて敵国が嫌がったときに、指示が出る。
以下は大川議長が質問。
Q・ロックオンについてはどうか。
A・完全な攻撃対象としてのロックオンがついたことは近年ない。おまけ(と表現される)レーダーを拾うことはある。
Q・瞬時の判断が必要だと思うが、判断は現場か、指揮官か。
A・絶対に指揮官。現場一人の勝手な判断で戦争になりかねない事由。
他にも沢山の質問が出たことで、予定時刻を押してしまいました。
講義の後には記念館に所蔵されている展示品を見せていただき感傷的になったり
戦闘機の訓練機を見学させていただきました。滑走路側は撮影禁止だったため撮影できませんでしたが、数分おきに訓練生の方々が離発着を繰り返しており、「キュイーーーーーーーーーーーーーーーーッッッゴーーーーーーッッッ!」と、すごい音でした。
今も昔も日本を守ってくれる皆様、心からありがとうございます。
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